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【経済裏読み】「急成長渡航先ランキング」大阪が2年連続で世界一 東京は6位、アジア勢が躍進

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【経済裏読み】
「急成長渡航先ランキング」大阪が2年連続で世界一 東京は6位、アジア勢が躍進

「急成長渡航先ランキング」の上位都市の分布(マスターカードの発表資料より) 「急成長渡航先ランキング」の上位都市の分布(マスターカードの発表資料より)

アジアの中流階級で旅行ブーム

 大阪は、なぜインバウンドの増加率が世界一になったのか? 大阪府・市が一体となって運営している大阪観光局の溝畑宏局長は、「外国人に満足してもらうため、Wi-fi(無線LAN)の提供、案内標識の設置、店舗の多言語対応などへの取り組みを、どのエリアよりも強化している。最近は、ナイトエンターテインメントの展開などで消費の時間軸を伸ばし、楽しむ選択肢を増やしている」と解説する。

 海外では、インターネットの旅行サイトやSNSを活用して大阪の魅力を効果的に拡散していることも寄与しているという。急成長ランキングで2年連続世界一とはいえ、溝畑局長は「こんなレベルで満足していない。これから万国博覧会やIR(統合型リゾート)も誘致する。世界一の観光地になるべく、ハングリー精神をもって取り組んでいく」と意気込んでいる。

 調査結果によると、対象期間中の7年間で主要132都市の外国からの渡航者総数は総計55.2%増、渡航者による支出総額は41.1%増となり、世界の実質GDPの成長(通算21.8%増)を大幅に上回った。

 外国への渡航が盛り上がっている最大の理由は、新興国で中産階級が拡大し、旅行ブームが起こっているからだという。特に中国、韓国、東南アジア、インドなどで外国への旅行者が急増し、渡航先としてもアジア主要都市の人気が高まっている。

 調査を実施したマスターカードは近年の傾向を踏まえ、旅行ブームは今後も継続すると予想する。

 インバウンドの急伸は、交通混雑や宿泊施設の不足、現地文化との場札など課題をもたらす恐れがある一方、都市開発やビジネスに大きな投資を促す可能性もある。各国の政府や都市は、観光産業の潜在能力の活用を前向きに検討するべきだろう。

 マスターカードは、都市間の競争が激しくなる中で、渡航者層やニーズの変化に合わせて観光誘致を進化させていくことが大切だと指摘している。

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