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【エンタメよもやま話】観光客もう来るな! 街は大混雑、家賃は暴騰…欧州に拡大“排斥運動”は日本に波及するのか

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【エンタメよもやま話】
観光客もう来るな! 街は大混雑、家賃は暴騰…欧州に拡大“排斥運動”は日本に波及するのか

欧州全土に拡大する観光客排斥の動きについて報じる英紙ガーディアン(電子版8月10日付) 欧州全土に拡大する観光客排斥の動きについて報じる英紙ガーディアン(電子版8月10日付)

 クロアチアでは前述の観光クルーズ船の1日の来訪数を現在の5隻から2隻に減らす案が浮上しています。

 観光客を巡り、本当に大変なことが起きているわけですが、こうした地域では当然ながら、観光業が地域経済を支えています。業界団体などの調べでは、2016年の国内総生産(GDP)に占める観光関連の割合はスペインが14%、イタリアが11%です。ちなみに日本は7%。その依存度の高さが分かろうというもので、自治体としては観光客を無碍(むげ)に扱えないという事情もあります。

 しかし、なぜこんなことが起きるのか。実は理由は至ってシンプルなのです。

 やたら人口が多い中国やインド、さらには中東の湾岸諸国といった新興国の人々が裕福になったことに加え、LCC(格安航空会社)の増加によって、海外旅行を楽しむ人が激増したからです。実際、前述のAFPによると、1996年から2016年までの10年間で、世界の年間海外旅行者数は5億2500万人から何と12億人に激増していたというのです。

 そして、この激増した海外旅行者の訪問先といえば、特定の観光地ばかり。なので前述のバルセロナやベネチアなどが大混雑するわけです(京都もですな)。

 なので、彼らの行き先を分散すれば良いというお話もでているのですが、これでは、かつて観光客がいなかった地域に問題を広げるだけだとの批判の声が…。

 国連世界観光機関(UNWTO)のタレブ・リファイ事務局長は前述のAFPに対し「観光は敵ではない」と述べ、昨今の“ジモティーVS観光客”的な風潮に歯止めをかけようと呼びかけました。

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