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【エンタメよもやま話】観光客もう来るな! 街は大混雑、家賃は暴騰…欧州に拡大“排斥運動”は日本に波及するのか

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【エンタメよもやま話】
観光客もう来るな! 街は大混雑、家賃は暴騰…欧州に拡大“排斥運動”は日本に波及するのか

欧州全土に拡大する観光客排斥の動きについて報じる英紙ガーディアン(電子版8月10日付) 欧州全土に拡大する観光客排斥の動きについて報じる英紙ガーディアン(電子版8月10日付)

 こうした動きの中心となっているのがスペインです。昨年1年間に訪れた観光客は7560万人(うち英国からの観光客は1780万人)。そして8月5日付のロイター通信によると、今年の前半には3640万人(前年同期比12%増)が訪問。バルセロナには年に少なくとも約1100万人が訪れるといいます。

 そんなスペインでは、左派政党「人民連合党(CUP)」を支持する若者の組織「Arran(アラン)」という若者の組織のメンバー4人が7月末、覆面姿で英国人らを乗せた観光バスを襲撃。タイヤを刃物で切り裂き、窓にスプレーで抗議文を書いて逃走する事件が起きました。

 最近、スペインでは、観光客のマナーの悪さに加え、賃貸マンションの入居者が大家さんに内緒で勝手に民泊を始めるといったトラブルや、民泊ブームの影響による賃貸マンションの家賃高騰、それに端を発した不動産価格の高騰などで、ジモティーの怒りが爆発しているのです(6月23日付スペイン紙エル・パイス英語電子版)

 というわけで、アランの広報担当者は英BBCに対し「最近の観光客は地域住民をその地域から追い出し、環境に害を与える」と憤慨。一方、スペインのマリアーノ・ラホイ・ブレイ首相はアランのことを「過激派」と呼び、彼らの行動を非難しました。

 また、この事件の数日前、同じスペインのマヨルカ(マジョルカ)島の主都パルマにある有名レストランに反観光を掲げる活動家約20人が集結。食事を楽しむ外国人客に紙吹雪を浴びせたり、近くのマリーナに停泊中の高級ヨットの一帯を煙だらけにするといった抗議活動を展開し、観光客らを不安に陥れました。

 そしてイタリアのベネチアでも7月2日、約2000人の地元民が観光客の排斥を求める大規模なデモ行進を行いました。

 前述のロイター通信によると、イタリアの観光客は2016年、対前年比1%増の5600万人に。そして今年前半は対前年同期比で4・8%増と観光客の伸びがさらに大きくなりました。とりわけローマ、フィレンツェ、ベネチアを訪れる観光客は2009年から15年までの6年間に何と約31・5%も増えたと言います。

 そのせいで、ローマにある人気の観光スポット「トレビの泉」で素っ裸で泳ぐといった“トンデモ観光客”も急増。ベネチアのサンマルコ広場は連日、観光客で身動きがとれないほどの混雑ぶり…。

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