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【この本おもろっ】定年後の日本のサラリーマンは世界一孤独 「濡れ落ち葉」と呼ばれぬため、「定年後」の著者が教える心構え

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【この本おもろっ】
定年後の日本のサラリーマンは世界一孤独 「濡れ落ち葉」と呼ばれぬため、「定年後」の著者が教える心構え

楠木新さん著「定年後」  楠木新さん著「定年後」 

 サラリーマンならいつかは迎える定年退職。会社や家族のために仕事に邁進してきたにもかかわらず、定年を迎えたとたん濡れ落ち葉扱いされる人も多い。「日本人男性の定年後は世界一孤独といっても過言ではない」というのは定年までの過ごし方を説いた新著「定年後」の著者、楠木新さん(63)。同書は発行部数21万部とビジネス新書としては異例のベストセラーになっており、世の男性の定年後への漠然とした不安が背景にあるようだ。

居場所がない定年後男性

 楠木さんは60歳で36年勤めた大手生命保険会社を定年退職。予定で真っ黒だった手帳は不要になり、誰からも名前を呼ばれなくなった。「社会とつながっていない」「人は一人では生きていけない」と感じた。

 街で定年退職者と思しき人を観察すれば、喫茶店をハシゴする人がいたり、図書館に流れ着いた男性が新聞をめぐり小競り合いを繰り広げるのを目の当たりにする。定年後の居場所が不足していると痛感する。喫茶店での客層も女性はグループ客が多いのに男性の多くは「1人ぼっちだった」ことにも気づく。

 その印象を決定づけるデータとして、経済協力開発機構(OECD)が2005年に公表した調査に、社会的孤立の度合いを示す項目がある。アメリカやフランス、韓国など21カ国中、友人との交流や社会活動などに参加した経験を持たない日本人男性は約17%で第1位。2位はチェコの約10%で、大きな差がついた。会社組織での付き合いが濃密で、勤めていた頃には孤独を感じない男性は多いが、「日本人男性は定年後にこそ、世界一孤独になる」と綴る。

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