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【仕事どうする? 女の流儀(5)】人が羨む仕事じゃなくていい 女性を引き込んだ「高度経済成長の日本的働き方」男女とも改善を

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【仕事どうする? 女の流儀(5)】
人が羨む仕事じゃなくていい 女性を引き込んだ「高度経済成長の日本的働き方」男女とも改善を

大学卒業後離職率の推移 大学卒業後離職率の推移

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 就職氷河期のどん底だった平成12年。後に芥川賞作家となった津村記久子(39)は、100社もの企業に就職活動をした末、希望していた印刷業界の会社に入社した。ところが、ようやくつかんだ職場では、上司に怒鳴られ続け、働くことの意味を見失いかけた。パワーハラスメントという言葉が、まだ「いじめ」という表現で代用されていた時代だった。

 納得できない日々を過ごしたが、今はこう思う。

 「働いて、休んで、休んで、働く。それが人として当たり前の活動だと思う。そのうえで社会に役立てたらいい。決して自分が得するためだけでなく」

ブラック企業なんて分からない

 津村は就職してわずか10カ月で退職した。配属された職場では特定の女性から、罵声を浴びせられた。津村が社外の人と電話で話している時にも、罵声は続いた。男女雇用機会均等法の施行から10年以上が過ぎ、女性の社会進出という言葉に違和感なく飛び込んだ会社だったが、現実はショックの連続だった。

 「就活でブラック企業かどうかなんて、分かりませんから…」

 著作『十二月の窓辺』では、主人公がパワハラを受ける様子が真に迫る。

 〈あんたすみませんって言えばすむと思ってるのっ? と問い詰められ、けれど、すみません、と答えるしかないというやりとりを何度も繰り返し、なら辞めろと言われ、やはりすみません、としか言いようがなく、辞めてもお前になど行き場はないと断言された〉

 苛烈な描写は津村の経験がもとになっている。

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