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古代のガラス片出土 弥生の物流拠点、鳥取・青谷上寺地遺跡

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古代のガラス片出土 弥生の物流拠点、鳥取・青谷上寺地遺跡

青谷上寺地遺跡で見つかったガラス片 青谷上寺地遺跡で見つかったガラス片

 弥生時代の集落遺跡で、同時代の遺物が大量に出土している鳥取市の青谷上寺地遺跡で、ガラス片1個が出土したと、鳥取県埋蔵文化財センターが4日、発表した。同センターは、貴重なガラス製品が同遺跡で作られていた可能性が裏付けられた、としている。

 昨年度から引き続き発掘調査している同遺跡の中心域で、弥生時代後期から終末期(2世紀後半~3世紀前半)の地層から見つかった。ガラス片は白みを帯び、長寸11ミリ、短寸7ミリ、厚さ5ミリ。ガラスの可能性がある小片が、もう1つ見つかっている。

 同遺跡では昨年、加工途中のガラス玉1個を発見。新たに見つかったガラス片は、ガラス加工用の素材と考えられる。中心域では、何らかの生産活動の跡の可能性がある焼土面2カ所も新たに出土。同遺跡からは炉跡、鋳型などは見つかっていないが、ガラスの再加工を行っていた可能性が極めて濃くなった。

 また、青銅製の銅鏃(どうぞく)が新たに10点出土。過去の出土と合わせ計60点となった。同遺跡で銅鏃を生産した痕跡は未確認であり、山陰のほか九州、近畿、東海の各地方に特徴的な形状の銅鏃が含まれることから、各地で生産された銅鏃が持ち込まれたと考えられる。

 弥生時代の交易拠点と考えられる遺跡から出土している中国の新の時代(AD8~23年)の貨幣「貨泉」も新たに1点見つかった。

 発掘成果について、同センターは「遺跡が日本海の物流・交易の拠点だったことを改めて裏付け、重要な交易品としてガラスの玉類が生産されていたと思われる」としている。

 現地説明会が7日午後1時半からある。問い合わせは同センター青谷調査室((電)0857・85・5011)。

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