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【アスリートの心を聴く(1)】実力発揮、人間関係…悩みは成長の糧になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

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【アスリートの心を聴く(1)】
実力発揮、人間関係…悩みは成長の糧になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

アスリートにとって悩みが成長の糧になるようサポートしていきたいという土屋裕睦教授=大阪府熊取町の大阪体育大学学(南雲都撮影) アスリートにとって悩みが成長の糧になるようサポートしていきたいという土屋裕睦教授=大阪府熊取町の大阪体育大学学(南雲都撮影)

 土屋 野球の投手や捕手が簡単なキャッチボールすらできなくなることがあります。ポジションを変えて問題がなくなる人もいますが、引退に追い込まれてしまう方もいます。失敗を恐れて体が硬くなるのは誰もが経験することです。宮里藍さんのように競技レベルが高度になればなるほど、少しの狂いが大きく結果に響いてしまいます。

 --カウンセリングで心と体のバランスを取り戻していく

 土屋 ひとつの悩みはいろんなものが枝分かれしてますので、確かに難しい。ただ、少し乱暴な言い方になりますが、投手なら制球が乱れるのも持ち味、当たっちゃったらごめんねと思えれば、イップスでも何でもない。本人のとらえ方です。まじめに競技に打ち込めば打ち込むほど悩みは大きくなります。カウンセリングをしながらその人なりの解決策を見つけられるようにサポートしていくことになります。

 ただ、私はアスリートの悩みは必ずしもマイナス、ネガティブなものとは考えていません。記者会見の宮里藍さんのすがすがしい姿を見て、悩まれたことで人間的に一段と成長された部分があるんじゃないかなと。悩みは成長の糧。そこがスポーツの醍醐味(だいごみ)。スポーツの力かなと思います。

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