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【アスリートの心を聴く(2)】学生の自己決定を支援 転ばぬ先の杖になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

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【アスリートの心を聴く(2)】
学生の自己決定を支援 転ばぬ先の杖になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

相談室で話を聞く土屋裕睦教授(右)。学生たちの転ばぬ先の杖になりたいという=大阪府熊取町の大阪体育大学(南雲都撮影) 相談室で話を聞く土屋裕睦教授(右)。学生たちの転ばぬ先の杖になりたいという=大阪府熊取町の大阪体育大学(南雲都撮影)

 --カウンセリングは部屋で話すだけにとどまりませんね

 土屋 競技に打ち込むが故に陥るバーンアウト、燃え尽きというケースがあります。端から見ると練習熱心で頑張り屋だけれども競技力が上がらず、競技から離れていってしまう。自分の様子を客観的に眺める時間ができたらその競技に別の関わり方もできるだろうなと思いますが、こちらから押しかけていくのも違う。なるべく支援体制を整えながら、啓発的な活動、相談の場がありますよと。転ばぬ先の杖(つえ)になろう。そう思っています。

 --体育大学は目標がはっきりしています

 土屋 本学では1年生は入学から半年間、週1回集まってもらい、大学に慣れて4年間戦えるような心理教育をします。ストレスに直面したときにどう対処したらいいのか。4年間の目標はどうするのか。同級生とどんなふうにつきあえば絆が強まるのか。そういう体験ができる時間をとっています。これも転ばぬ先の杖です。

 --社会でも役立ちますね

 土屋 アスリートでいられる期間は人生のある短い期間です。五輪選手でも引退後の方が長い。競技で得たスキル。目標設定。ストレスマネジメント。対人関係。アスリートとして身につけたものを社会人としても発揮してほしいですね。

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