産経WEST

【アスリートの心を聴く(2)】学生の自己決定を支援 転ばぬ先の杖になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【アスリートの心を聴く(2)】
学生の自己決定を支援 転ばぬ先の杖になる 大阪体育大学教授・スポーツ心理学 土屋裕睦さん

相談室で話を聞く土屋裕睦教授(右)。学生たちの転ばぬ先の杖になりたいという=大阪府熊取町の大阪体育大学(南雲都撮影) 相談室で話を聞く土屋裕睦教授(右)。学生たちの転ばぬ先の杖になりたいという=大阪府熊取町の大阪体育大学(南雲都撮影)

 --大体大は学生約2600人のうち約2000人がアスリートとのことですが、進路の悩みとは

 土屋 例えば、入学時点は大学でがんばって母校に戻って体育の先生になって指導者になりたいと考えていたのに、代表に選ばれてもう少し挑戦したくなる。しかし、保護者は地元に戻ってきてくれると思っている。相談を受ける側に答えがあるわけではありません。本人がどのように受け止めてどう納得して自己決定していくかというプロセスを一緒に丁寧に考えていくことになります。

 --プロになる学生もいる

 土屋 プライバシーがあるので詳しくは言えませんが、厳しい先輩に育てられて強くなった選手がいました。その先輩がプロになったので、今度は敵チームで対戦してみたいと願いをかなえましたね。今は故郷に戻って教員をやっています。キャリアに対する彼なりの答えかなと思ってみていました。

 --カウンセリングは1人何回くらいするのですか

 土屋 延べ200回くらいの人、週1回を長く続ける人、1回だけの学生などさまざまです。

 --カウンセリングの敷居は高くない

 土屋 人によりますね。相当な決意でくる人もいるし、なんとなく話したくてという人もいる。ある程度の敷居の高さは必要かなと思うことはあります。直面することに自ら取り組んでみて、違うなと思ったときに相談にきてもらえるといい。敷居が高すぎると一人で苦しんでしまうこともあるので難しいですが。

続きを読む

「産経WEST」のランキング