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パワハラ自殺、逆転で認定 大阪高裁

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パワハラ自殺、逆転で認定 大阪高裁

 会社員の息子=当時(24)=が自殺したのは職場でのパワーハラスメントが原因だとして、神戸市に住む父親が国に労災不支給決定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(佐村浩之裁判長)は29日、先輩社員のいじめでうつ病を発症したと判断して自殺との因果関係を認め、請求を棄却した1審大阪地裁判決を覆し、逆転勝訴を言い渡した。

 判決によると、息子は阪神高速道路を管理する「阪神高速パトロール」(大阪市)の正社員として勤務。平成24年4月に職場が一緒になった先輩社員に「殺すぞ」などと怒鳴られ、翌5月に自宅で首をつって死亡した。2人は空手の心得があったが、演武中心だった息子に対し、打撃中心の流派の先輩が「道場へ来い。道場やったら殴りやすい」と発言したこともあった。

 1審判決は「いじめに該当するが、精神障害を発症させるほどの強い心理的負荷とは認められない」としたが、佐村裁判長は「極めて理不尽な言動が連続的にあり、相当強度の負荷がかかった」と認定。自殺直前にうつ病を発症し、正常な判断能力を失っていたと結論付けた。

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