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【エンタメよもやま話】衝撃、英名門ケンブリッジ大「筆記試験を廃止」へ 手書き文化は消え去るのみ…

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【エンタメよもやま話】
衝撃、英名門ケンブリッジ大「筆記試験を廃止」へ 手書き文化は消え去るのみ…

英の名門ケンブリッジ大学が紙とペンを使って手書きで答えを書く「筆記試験」を廃止する検討に入ったことを伝える英紙デーリー・テレグラフ(電子版9月8日付) 英の名門ケンブリッジ大学が紙とペンを使って手書きで答えを書く「筆記試験」を廃止する検討に入ったことを伝える英紙デーリー・テレグラフ(電子版9月8日付)

 前述のデーリー・テレグラフ紙によると、今回の試みは同大学が進めている「デジタル教育戦略」の一環で、今年の初め、歴史学と考古学のテストで試験運用したそうです。

 同大学の歴史学部でシニア・レクチャー(上級講師)を務めるサラ・ピアサル氏は、紙に手書きするという行為は、今の世代の学生たちにとって“失われた芸術”と化していると明言し、前述のデーリー・テレグラフ紙にこう嘆きました。

 「15年から20年前なら、学生たちは日常的に(授業でノートを取ったりする際も)手書きでしたが、今は試験以外、手書きで何か書くといったことはありません」

 さらに「教員として、われわれはは何年もの間、こうした“手書き(減少)問題”を懸念してきました。実際、(手書きする学生たちが)減少傾向をたどっているのははっきりしていました。そして、教師・学生の双方にとって、手書き(で書かれた文字)に対応するのはどんどん困難になっています」と話しました。

 これ、どういうことかと言いますと、例えば、通常、夏休みの前に行われる筆記試験で、採点者が“解答欄に書かれている文字が読めない”といった場合、そうしたへたくそ過ぎる字で答案を書いた学生は夏休みの期間中、大学に呼び出されます。

 そして試験を統括する2人の管理者の前で自分が書いた答案を朗読させられるのです。大学側はそれを元に答案用紙をまたまたチェック・採点するというわけです。きっと、どいつもこいつも手書きの字がへたくそ過ぎて、呼び出される学生が激増しているのは間違いないでしょう。

 こうした状況から、ピアサル氏は、筆記試験の廃止を含む同大学の「デジタル教育戦略」を“称賛に値する”評価しているのですが、一方で“手書きの文字が懐古趣味で見られる可能性がある”という理由で、こうした動きに批判的な声も出ています。

■「手書きこそ“記憶力・理解力アップ”の声…だが、実際は

 筆跡学について研究する英のNPO(非営利)法人「英国筆跡学研究所」で手書き研究の第一人者とされるトレーシー・トラッセル氏は前述のデーリー・テレグラフ紙に「ケンブリッジ大は、学生が手書きを、とりわけ講義でそれを続けていることを確認してほしい」と主張。

「21世紀…手書きは“オプション"で、教養の一部に成り下がる…」

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