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【衝撃事件の核心】「のぞき見できるものなら…」他人の人事情報に禁断の不正アクセス 職員連続立件の背景に甘いセキュリティー

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【衝撃事件の核心】
「のぞき見できるものなら…」他人の人事情報に禁断の不正アクセス 職員連続立件の背景に甘いセキュリティー

不正アクセス禁止法違反容疑で職員2人が摘発された大阪府富田林市役所。他人の人事情報をのぞき見したい―。軽い気持ちから始めた行為は取り返しのつかない結果を招いた=大阪府富田林市 不正アクセス禁止法違反容疑で職員2人が摘発された大阪府富田林市役所。他人の人事情報をのぞき見したい―。軽い気持ちから始めた行為は取り返しのつかない結果を招いた=大阪府富田林市

 2人目の職員として浮上したのが市総合事務室の課長代理の男(47)。内部調査で課長代理の不正も把握した市は、副主任が逮捕される直前の8月3日、課長代理の問題についても府警に相談した。

 府警は逮捕した副主任の取り調べと並行し、課長代理も任意で事情を聴くなどして捜査。この結果、課長代理も人事課の男性職員一人のIDとパスワードを使い続け、47回にわたって人事課のフォルダを閲覧していた疑いがあるとして、9月8日に書類送検した。

 府警の調べに対し、課長代理は「人事異動や職員間の苦情処理がどうなっているか興味があり、3年ぐらい前からやっていた」と容疑を認めた。

 課長代理が事件を起こした背景に、過去の経歴が影響したことは否めない。

 課長代理は平成10年春から24年春までの14年間、市の情報管理課(現・政策推進課)に所属していた。この部門は市役所のコンピューターシステムを管理する役割を担っている。ただ、人事情報を含む市のあらゆるデータ類を閲覧することが可能だった。

 「市役所のデータを見ることができるのは当たり前だと思っていた。自分は『見ていい立場』だと思っていた」。26年春以降、立場の異なる総合事務室に所属していたにもかかわらず、課長代理は市の聞き取り調査に対し、そう釈明したとされる。

 14年もの歳月を特別な部署で過ごしたことが仇になったのか。市の担当者は「(情報管理課は)専門性の高い部署なので『10年選手』は多くいる」と説明する一方、調査に当たった市幹部は「彼の慢心が原因といわれても仕方がない」と語った。

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