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【衝撃事件の核心】「のぞき見できるものなら…」他人の人事情報に禁断の不正アクセス 職員連続立件の背景に甘いセキュリティー

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【衝撃事件の核心】
「のぞき見できるものなら…」他人の人事情報に禁断の不正アクセス 職員連続立件の背景に甘いセキュリティー

不正アクセス禁止法違反容疑で職員2人が摘発された大阪府富田林市役所。他人の人事情報をのぞき見したい―。軽い気持ちから始めた行為は取り返しのつかない結果を招いた=大阪府富田林市 不正アクセス禁止法違反容疑で職員2人が摘発された大阪府富田林市役所。他人の人事情報をのぞき見したい―。軽い気持ちから始めた行為は取り返しのつかない結果を招いた=大阪府富田林市

 副主任は「付け足す数字は推測して入力した」と供述。職員番号に生年月日などを組み合わせれば、他の職員のパスワードも〝盗み出す〟ことができたわけだ。

 この仕組みについて、市幹部は「どの職員でも、内部情報をのぞき見しようと思えばできたかもしれない」と話した。

〝悪魔のささやき〟

 たとえ法に触れたとしても「のぞき見」できるものなら見てみたい-。そんな“悪魔のささやき”に負けてしまった理由の一つは、副主任の置かれた立場にあったようだ。

 副主任は今年春に定年となり、再任用という形で働いていた。富田林市役所の職員数は約950人だが、そのうち約70人が60歳以上の再任用職員という。

 再任用職員は1年ごとに契約が更新され、最長65歳まで働くことが可能。更新できるか否かは人事課の面接と所属部署の責任者・所属長の評価が鍵を握る。

 市幹部は「だからこそ、自分がどのような評価を受けているのか気になったのではないか」と推測する。

 実際、副主任は市の聞き取り調査に対し、「自分が(来年春に)再任用されるのか気になった。自分の人事の処遇が気になった」などと説明した。結局、副主任は略式起訴後、来春の任期いっぱいまで停職の懲戒処分を受けた。

 ある職員は「この状況で再任用されるのは難しいだろう」と話した。

「職員間の苦情に興味」

 副主任の問題が発覚したのは今年7月中旬。午前9時の始業前から副主任がパソコンを頻繁に触っているのを不審に思った他の職員が、上司に相談したのが発覚のきっかけだった。しかし、市が内部調査を始めたところ、不正が判明したのは副主任一人だけではなかった。

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