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【正木利和のスポカル】名画ガイド本のすすめ

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【正木利和のスポカル】
名画ガイド本のすすめ

原田マハさんの著書「いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画」 原田マハさんの著書「いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画」

 たとえば、小さいころに絵画のすばらしさを熱く語ってくれる人がそばにいたなら、きっともう少し早く美術に親しむようになったのではないかと思う。

 親は仕事で忙しく、美術教師たちも教科書をなぞるようなことしか教えてくれはしなかった。

 はじめて美術館で絵画展を見たのは、大学でひとり暮らしをはじめた京都で、である。

 もう40年近く前のこと、印象派の作品を集めたもので、それまで印刷物でしか見たことのなかったモネの「ラ・ジャポネーズ」を実際に見たときに受けた鮮やかな色彩の衝撃は、いまだに忘れられないでいる。

 そのときに、感動を得ようとすれば、本物を見るにしくはない、ということを学んだ。

 しかし、人生は思っているほど長くはない。名画の実物すべてを目にすることができるほど、ひとは悠長に暮らしてはいけないこともわかっている。

 どこかに、良いものを鑑賞するための「指針」はないものだろうか。

 きっと、そうした多くのひとたちの思いが、いわゆる名画のガイド本というジャンルの書籍を生み出したに違いない。

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