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【インフラ再考】災害対策の最前線(1)スーパー堤防は切り札か 多発する河川氾濫、備え急務

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【インフラ再考】
災害対策の最前線(1)スーパー堤防は切り札か 多発する河川氾濫、備え急務

九州北部を襲った記録的な豪雨で川が氾濫し、大量の土砂が住宅地に流れ込んだ=7月6日、福岡県朝倉市 九州北部を襲った記録的な豪雨で川が氾濫し、大量の土砂が住宅地に流れ込んだ=7月6日、福岡県朝倉市

 淀川と同様、流域にゼロメートル地帯が広がる大和川の河口部では現在、堺市側のスーパー堤防の上に大型商業施設や宅地を造成するなど、災害に強い街づくりが進められている。防災上優れている半面、住民はいったん立ち退き、造成後に再び引っ越す必要があるほか、通常の堤防に比べてコストが高いのが難点だ。それでも、現在はゼロメートル地帯の開発予定地に住む男性は「引っ越しが2度必要になるのは手間だが、家が流されることはなくなる」と期待を寄せた。

 スーパー堤防は当初、首都圏の4河川(江戸川、荒川など)、近畿圏の2河川(淀川、大和川)の計約870キロで整備される予定だった。しかし、平成22年の事業仕分けで、完成までに400年と総額12兆円もかかることが判明し、当時の民主党政権が「スーパー無駄遣い」と批判。いったんは「廃止」となったが、計約120キロに規模を大幅縮小して事業復活にこぎつけている。

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