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【今週の注目記事】中国人組織の“爆買い”詐欺 アップルペイ悪用、留学生「買い子」グループが暗躍

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【今週の注目記事】
中国人組織の“爆買い”詐欺 アップルペイ悪用、留学生「買い子」グループが暗躍

アップルベイを悪用した詐欺事件の構図 アップルベイを悪用した詐欺事件の構図

「事件は氷山の一角」

 アップルペイのセキュリティーの隙を突き、中国人観光客による爆買いを装った今回の詐欺事件。ただ、2人は偽造カードを使い、たばこを大量購入する事件を繰り返しており、アップルペイを使った犯行に及んだのは、3月下旬の2日間だけだったという。

 アップルペイ事件が発覚したのも、たばこの事件が端緒だった。大阪市阿倍野区のコンビニで3月、偽造カードを使ってたばこ20個(8800円相当)を買ったとして、2人は4月に詐欺容疑などで逮捕された。

 府警は押収した2人のスマホから「指示通りにアップルペイで商品を購入した」などと組織に報告していた形跡を発見。その後、大阪だけでなく埼玉でも同様の事件があったことが判明した。捜査関係者は「一連の事件の上部組織は同じだろう。買い子が離合集散しながら全国を行脚しているようだ」と指摘する。

 訪日観光客の拡大で、もはや不審がられることがほとんどなくなった中国人の爆買い。さらに、不正使用されにくいICカード型決済が日本で進んでいないこともあり、偽造カードを使った爆買い詐欺事件は全国各地で後を絶たないという。しかも、アップルペイを悪用すれば、爆買いに必要な大量の偽造カードを持ち歩く必要もないのだ。

 「今回の事件は氷山の一角に過ぎないだろう。アップルペイのような非接触型決済はさらに普及していくはずで、今後も同様の事件が起きるのではないか」と捜査幹部は厳しい表情で語る。警戒を強める府警では、爆買いした外国人らに対し、積極的に職務質問を進めている。(9月8日掲載)

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