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【脳を知る】ドクターヘリ 導入で治療開始時間が短縮

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【脳を知る】
ドクターヘリ 導入で治療開始時間が短縮

治療開始時間を短縮させるドクターヘリ 治療開始時間を短縮させるドクターヘリ

 ドクターヘリは同病院の屋上に常駐しており、出動の要請があれば約4分で医師と看護師を乗せて離陸します。運航時間は午前8時から日没までです。風が強い日や、曇りや雨で視界が悪い日は運航できません。ドクターヘリを要請できるのは救急隊員、または病院や診療所の医師が患者を診察して「重症だ!」と判断した場合です。よって、皆さんのような一般の方々がドクターヘリを呼ぶことはできません。

 救急車では119番通報から患者を病院に搬送し治療を開始するまで平均約55分かかっていましたが、ドクターヘリは平均約28分で現場に到着し治療を開始、すなわち治療開始までの時間を約27分短縮できました。15年の本県ドクターヘリ導入以降、総出動件数は約5千件、交通事故や転落などの外傷が全出動の60%と最も多く、次いで脳卒中などの脳疾患が全体の18%です。さらに心筋梗塞などの循環器疾患が続きます。

 このように県内でもドクターヘリは、地域の特性や交通事情にとらわれずに遠隔地域の重症患者の早期の治療開始を実現させました。引き続き県内全域の患者に同じ医療を提供できるよう、貢献したいと考えています。

 (和歌山県立医科大学 救急集中治療医学・脳神経外科 講師 藤田浩二)

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