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【脳を知る】ドクターヘリ 導入で治療開始時間が短縮

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【脳を知る】
ドクターヘリ 導入で治療開始時間が短縮

治療開始時間を短縮させるドクターヘリ 治療開始時間を短縮させるドクターヘリ

 巷(ちまた)では、ドクターヘリなど救急医療を題材としたドラマが流行しています。和歌山県立医科大学付属病院は県内3カ所の救命救急センターの1つで、たくさんの重症患者が搬送されてきます。私の専門である脳神経外科領域では脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中、頭部の外傷の患者、その他の領域でも急性心筋梗塞や重症の外傷などの患者は、早期の治療開始が救命のために重要です。このように救命救急医療は時間との戦いですが、県内は大部分が山地で主な幹線道路も海岸線沿いのため、山間部の患者が短時間で救命救急センターへ向かうのは極めて難しいです。

 従来、医師の行う医療行為は病院や診療所などの医療機関で行うのが基本でした。ところが近年、医師や看護師が同乗できるドクターカーやドクターヘリの登場で、病気やケガを負った患者の現場に直接向かい、現場で医療行為、すなわち治療を行うことが可能となってきています。

 ドクターヘリは救急現場で治療を行う各種器具や人工呼吸器、除細動器などが搭載されたヘリコプターで、「空飛ぶ救急室」と呼ばれます。現在41道府県に51機のドクターヘリが導入されています。

 和歌山県内では平成15年にドクターヘリの運航が開始されました。これは全国で7番目、近畿地方で初めての先駆的な導入でした。ドクターヘリによって同病院から県内全域へ30分以内に到着し、治療が開始できます。

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