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堺市で3つのダブル選…いずれも議席は一人、「維新」対「反維新」の枠に収まらない複雑な構図

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堺市で3つのダブル選…いずれも議席は一人、「維新」対「反維新」の枠に収まらない複雑な構図

 「維新」対「反維新」という構図の激しい市長選が続く堺市で15日、大阪府議補選(堺区選挙区)と市議の2補選(西区、南区選挙区)が告示された。投開票はいずれも市長選と同じ24日で、市内では3つのダブル選が並行して実施されることになる。各陣営は連携した選挙戦を展開する構えだが、選挙ごとに構図が異なるなど複雑な状況も生まれている。

 「しっかり連携しながら選挙を勝ち抜きたい。ご支援をよろしくお願いします」

 15日朝、堺区内にある府議補選の自民公認候補の事務所で行われた出陣式で、市長選に立候補した無所属の現職、竹山修(おさ)身(み)氏(67)が声を張り上げた。

 告示された府議補選は、市長選に出馬した大阪維新の会の元府議、永藤英(ひで)機(き)氏(41)の辞職に伴って実施される。自民候補に加え、民進などが推薦し共産が支持する諸派候補、維新公認候補による三つどもえとなった。

 竹山氏はこの後、諸派候補の事務所に移動し、「連携してしっかり勝利を勝ち取りたい。頑張ってください」とエール。さらに、市議の西区、南区の補選に出馬した自民推薦候補の応援にもそれぞれ回った。

 自民と民進双方から推薦を受ける竹山氏。陣営関係者は「『反大阪都構想』というフォーメーションで活発に動いていきたい」と話す。

 ただ、いずれの選挙も議席は1つだけ。支援する政党側の胸の内は複雑だ。

 「府議補選に民進推薦の候補者が出たことで、構図が分かりづらくなった」。自民府連幹部は、市長選で竹山氏を支える「反維新」の票が府議補選では割れることで、選挙戦全体に影響しないか懸念する。

 対する民進は現在、府議会でわずか1議席しかなく、ある地方議員は「少しでも党勢を回復するために不戦敗にはできない」と強調。府連幹部は「自民候補と民進推薦候補で新たな票を掘り起こし、竹山さんに勝ってもらう」と市長選への好影響を期待する。

 一方、竹山氏を自主的に支援する共産は市議補選の2選挙区に候補者を擁立。いずれも自民推薦候補と競合する形となった。府委員会関係者は「市議補選での運動が竹山氏の支援にもつながる」として、運動を活発化させていく方針だ。

 それぞれの思惑を抱える「反維新」側に対し、維新は公認候補同士の連携を強め、相乗効果を狙う。

 この日は、府議補選候補の第一声に永藤氏が駆けつけ、「しっかりとタッグを組んで政策を行っていく」とアピール。維新幹部は「どの選挙も1人しか通らない。他党は維新だけを攻撃するわけにはいかなくなる」と分析している。

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