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【夕焼けエッセー・8月月間賞選考会詳報】眉村さん「コンクールの最終候補作がずらりと並んだ感じ」、玉岡さん「会話の使い方が秀逸」

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【夕焼けエッセー・8月月間賞選考会詳報】
眉村さん「コンクールの最終候補作がずらりと並んだ感じ」、玉岡さん「会話の使い方が秀逸」

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 丸橋 玉岡さんが迷ったという「シチューの味」は、僕のイチオシです。建設現場で働く筆者の同僚が、妻の病で料理をするようになった。妻は亡くなったのですが、夫のためにレシピを残していた。その余白にせっかちな夫を心配して「ルーを入れて煮立たせたらあかんよ」と書き込みがあった。ここで心をつかまれました。文章もすっきりとしてうまい。

 玉岡 会話の使い方もとてもお上手です。

 眉村 僕も妻が亡くなってからは、スーパーでおかずを買って帰る身ですから、こういうこともあるんやなと思いながら読みましたよ。「敵は2人」もなんだかよくわかるエッセーでした。

 玉岡 片付けられない妻と2人で暮らしていたら、妻にそっくりの娘さんが戻ってくることになった。だから、敵は2人、ですね。気になったのは、ご自分の妻を「嫁」と表現していること。以前、選考委員を務めておられた時(とき)実(ざね)新子さんが同じような表現を見て、「嫁じゃない、妻でしょ」と指摘されました。確かに口語で「うちのヨメ」と言うのはいいとして、書くときには基本の日本語にしていただきたい。

 眉村 「本屋さん応援」、作家の僕らがいうのもなんですが、多くの方に読んでもらいたい作品です。

 玉岡 書店の楽しみを書いてくださった、いい作品です。わくわく感が伝わってくる。そして本屋さんを応援したい気持ちを強くしました。

 丸橋 今はネットで購入する人が増えていますからね。さて月間賞、僕は「シチューの味」だと思うのですが。

 眉村 いいですね。

 玉岡 もちろん私も同意します。

 丸橋 最近、お二人の話を聞いていると、こっちでもよかったかな、と思うことが増えました。

 眉村 コンクールの最終候補作がずらっと並んでいるような感じで、選ぶのが大変になってきました。

 玉岡 1人で読むとつい自分の好みで選ぶこともあります。だからこういう選考会には意味がありますね。

 眉村 選ばれて毎日の紙面に載るだけでも、すごいことだと思います。どんどん書いていただきたい。

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