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【虎のソナタ】実に微妙な“同時進行ドラマ”カープの強さと阪神のあと一歩象徴

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【虎のソナタ】
実に微妙な“同時進行ドラマ”カープの強さと阪神のあと一歩象徴

ビジョンに映し出された『伝統の一戦』。でも阪神は藤浪、メッセ、岩貞、みんな2軍です… ビジョンに映し出された『伝統の一戦』。でも阪神は藤浪、メッセ、岩貞、みんな2軍です…

 どこかでこの“熱さ”を聞いたことがないか? 星野仙一(現楽天副会長)が阪神監督になって「俺は勝ちたいんや!」と絞り出すように訴えた迫力に共通する。

 もちろん、プロフェッサーと呼ばれたルーツ監督は日本のジャッジなどに開幕して1カ月も我慢できず4月27日にサッサと辞めて帰国したが、彼の情熱と熱血は古葉竹識によって受け継がれて…その年に球団創立26年の紆余曲折の末の悲願の初優勝。

 古葉監督の「本当に…本当に…優勝したんですね」という声には誰もがもらい泣きした。

 冒頭のルーツの激辛のチーム分析をもう一度、読んでいただきたい。そして今年のカープの「強さ」を比べてもらいたい。『勝利の原点』はまったく変わりないのだ。しかも…今、金本監督は阪神というチームをその“原点回帰”に教育し、挑んでいるところなのである。

 阪神は巨人に土壇場で追いつかれた。その時、マツダスタジアムは八回。広島が無死満塁のピンチを脱した。神様は実に微妙な“同時進行ドラマ”を演出した。

 午後9時、広島は八回裏に、ついに5-4とリード。阪神は2-2で延長戦となった。

 今季のカープの強さと阪神の“あと一歩”を象徴する一喜一憂の終幕。

 赤ヘル番柏村翔は「結局、個の力がキチンとした野球を積み重ねた結果の強さだと思います。実はこれが一番強いんですョ…カープをみて来てそう思いました」といい、トラ番長友孝輔は「あの9点差をひっくり返した甲子園(5月6日)から、カープ野球に虎は逆に火をつけてしまったんです…」と表現した。

 そして…広島は勝ち、阪神は延長十二回でドロー。“あと1”。(サンケイスポーツ)

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