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【五輪同時決定】「ウィン、ウィン、ウィン」と強調も、得をしたのはIOC…将来像語る話し合い不十分、五輪離れに歯止めかけられるか

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【五輪同時決定】
「ウィン、ウィン、ウィン」と強調も、得をしたのはIOC…将来像語る話し合い不十分、五輪離れに歯止めかけられるか

夏季五輪の開催都市に決まり、IOCのバッハ会長と笑顔を見せるパリ市長(左)とロサンゼルス市長(右)=13日、リマ(ゲッティ=共同) 夏季五輪の開催都市に決まり、IOCのバッハ会長と笑顔を見せるパリ市長(左)とロサンゼルス市長(右)=13日、リマ(ゲッティ=共同)

 国際オリンピック委員会(IOC)は13日、リマで総会を開き、2024年夏季五輪の開催都市をパリ、28年大会はロサンゼルスとすることを正式に決めた。2大会同時決定は五輪招致の深刻な冷え込みを受けた異例の措置。パリは100年ぶり、ロスは44年ぶりで、ともにロンドンと並ぶ最多3度目の開催になる。IOCと2都市による事前の3者合意が、IOC委員の挙手により満場一致で承認された。

     

 IOCは、五輪開催経験があり、安定感があるパリとロサンゼルスを同時に手中に収め、早くも11年先までの保証を取り付けた。異例の同時決定に、IOCのバッハ会長は、パリとロサンゼルスを含む3者が恩恵を受ける「ウィン、ウィン、ウィン」の決着であることを強調してみせた。

 だが、2024年五輪招致をめぐっては、立候補都市の相次ぐ撤退があった。2015年9月には、パリ、ロサンゼルス、ローマ、ブダペスト、ハンブルク(ドイツ)の5都市が立候補と発表されたが、バッハ会長の母国ドイツのハンブルクは住民投票で賛同が得られず招致を断念。インフラ整備を含む総経費が4兆円を超えた14年ソチ冬季五輪をきっかけに“五輪離れ”は加速の一途をたどり、開催可能都市の選択肢が狭まる中で、パリとロサンゼルスはいわば“不戦勝”の状況だったといえる。

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