産経WEST

高倉健さんゆかりの刑務所、みこし作りが受刑者励みに…主演映画の舞台、実際のやりとり基にした場面も 富山

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


高倉健さんゆかりの刑務所、みこし作りが受刑者励みに…主演映画の舞台、実際のやりとり基にした場面も 富山

富山刑務所で制作されたみこしと法務技官の成瀬大一さん=富山市 富山刑務所で制作されたみこしと法務技官の成瀬大一さん=富山市

 富山刑務所(富山市)が、受刑者の刑務作業の一環として、全国的に珍しいみこしの制作を行っている。品質が良く市価より安いと好評で、これまで5千基以上を販売。俳優の故・高倉健さんの主演映画「あなたへ」の舞台にもなった。高倉さんが演じる法務技官のモデルとなった成瀬大一さん(58)は「販売先に喜ばれて受刑者の励みになっている」と話す。

 平成24年に公開された映画は、刑務所の技官が、亡くした妻の故郷で散骨をするため車で旅をする物語。「ここをもうちょっとうまく削ればいい」と技官役の高倉さんが、受刑者役にみこし作りを指導する場面は、成瀬さんと受刑者の実際のやりとりが基になった。

 みこし作りは、地元住民の依頼を受けて昭和51年に始まった。今は収容する約360人のうち、10人が担当。木材の削りだしから、組み立てや飾り付けまで全て手作業で行い、丈夫な出来が特徴だ。人件費がかからず市場より安いため、大きさや材料が違う7種類を1基当たり60万~615万円で受注する。

 一番の喜びは、みこしを納めた自治会などから感謝された時だ。「いいものを作ったと礼状が来るのでやりがいがある」。始業前の点呼の際に礼状を読み上げると、受刑者はうれしそうな表情を浮かべるという。

続きを読む

「産経WEST」のランキング