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【ボクシング】9回TKOの田中、鮮やか逆転勝ちもダメージ大きく

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【ボクシング】
9回TKOの田中、鮮やか逆転勝ちもダメージ大きく

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ 5R、攻める田中恒成(左)=エディオンアリーナ大阪(撮影・岩川晋也) WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ 5R、攻める田中恒成(左)=エディオンアリーナ大阪(撮影・岩川晋也)

 鮮やかな逆転勝ちだった。激闘を終えた田中は「自分はがっかりだったけど、おもしろかったらいいんじゃないですか」とおどけた。序盤から劣勢を強いられながらも、最後に王者の意地を見せた。

 1回。いきなり右ストレートを受け、まさかのダウンを喫する。2回以降も「存分に発揮したい」と意気込んでいた自慢のスピードが生かせない。4回を終えると、右のまぶたが切れて出血した。手数も減ったが、ボディーは着実に攻めた。9回に形勢逆転。左右を顔面に見舞いダウンを奪う。最後はラッシュで決めた。

 5月の初防衛戦では目標のKO勝ちができず判定勝ち。体幹の重要性を痛感し、トレーニングを積んでパンチに重さを加えたが、この日は何度もパンチをもらった。まぶたの傷が深く、試合後は取材対応を断った。ガードの堅い相手をいかに崩すか。課題も見えた。

 昨年大みそかにプロ8戦目で日本最速タイ記録となる世界2階級制覇を達成。順調に積み重ねるキャリアの先には日本人初の5階級制覇の夢がある。さらなる高みを目指す「中京の怪物」には通過点にすぎない。(岡野祐己)

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