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【スポーツの舞台裏】宮里藍も悩んだイップスって何? ストレス社会のアスリートを苦しめる心と体のサイン

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【スポーツの舞台裏】
宮里藍も悩んだイップスって何? ストレス社会のアスリートを苦しめる心と体のサイン

練習場で調整する宮里藍=エビアン・リゾートGC(共同) 練習場で調整する宮里藍=エビアン・リゾートGC(共同)

 イップスの最初の大きな壁は「本人が認めたがらない」ことだという。「試合に出られなくなる」「周囲から認められたい」などの不安や焦りが無意識に生まれるからだ。

 「イップスなら使うのをやめよう」といった指導者側の姿勢も影響してくる。

 河野さんはかつてソフトバンク・ホークスのメンタルトレーナーを務めるなど約5000例のイップス・ケアにあたり、プロ、アマ、少年スポーツの選手たちを克服に導いてきた。

 「暴投やエラーなどイップスに陥った原因や症状は個々に違い、乗り越え方も選手によって異なってくる」という。

「能力が高いからこそイップスに」

 アプローチは選手とじっくり話しあいながら、(1)不安をはき出させ、イップスになった自分を受け入れてもらう(2)競技を通して得た固定的な考えやプレッシャーを和らげる(3)目や関節、筋肉の使い方、タイミングやバランスの取り方など適切なトレーニングで、本人が持つ本来の動きや力を取り戻していく-ことが基本になる。

 「能力が高いからこそイップスになる。ただ、子犬の叫びといわれるように、トップアスリートの心が体に向けて発するサインでもある。選手も指導者もそこを十分に理解してほしい」と河野さんは訴える。

 同じような症状は音楽の演奏家などにも知られ、医学では「職業的ジストニア」と呼ばれる。

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