産経WEST

【スポーツの舞台裏】宮里藍も悩んだイップスって何? ストレス社会のアスリートを苦しめる心と体のサイン

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【スポーツの舞台裏】
宮里藍も悩んだイップスって何? ストレス社会のアスリートを苦しめる心と体のサイン

練習場で調整する宮里藍=エビアン・リゾートGC(共同) 練習場で調整する宮里藍=エビアン・リゾートGC(共同)

 力強く華やかなパフォーマンスを見せていたトップアスリートが突如、スランプに陥ることがある。思い通りのプレーどころか、簡単な動作すらできない。そんな状態を「イップス(Yips)」と呼ぶ。今季限りでの現役引退を表明したプロゴルファーの宮里藍も5月の記者会見でパターのイップスに苦しんだことを打ち明けた。イップスとは何か。専門家に聞いた。

子犬の甲高い鳴き声

 イップスは筋肉などに問題がないのに、ミスへの不安、過度の緊張から小さな震えや硬直が起き、プレー上のミスを繰り返してしまうことをいう。1930年前後に活躍したプロゴルファーのトミー・アーマーが引退に追い込まれた自分の状態に、子犬の甲高い鳴き声を表す「yips」をあてて用いたとされる。

 パターが定まらない、送球がそれてしまう-など、日本では10年ほど前からゴルフや野球の関係者の間で知られ始めた。メディアに取り上げられるようになったのはここ数年のことだ。

 イップスに関する啓発とケア、トレーナーの育成に取り組む「日本イップス協会」会長の河野昭典(こうのあきのり)さん(59)によると「イップスは小脳の新皮質が関連したパニックと考えられる」という。

 プロ野球の場合、生き残りのプレッシャーがかかる2軍選手などに多く、守備を変更して改善することもある。ただし、アマチュア競技などで「監督やコーチが練習不足と考えて技術面だけで指導していくと、焦りが焦りを生んでさらに悪化することがある」と指摘する。

続きを読む

関連ニュース

「産経WEST」のランキング