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【鉄道ファン必見】1日の乗降10人、山陰線の究極の秘境駅…周囲は山だけ、堪らない「現実逃避」の体感

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【鉄道ファン必見】
1日の乗降10人、山陰線の究極の秘境駅…周囲は山だけ、堪らない「現実逃避」の体感

居組駅を通過する「瑞風」。展望デッキからは手を振る乗客も 居組駅を通過する「瑞風」。展望デッキからは手を振る乗客も

 しかし、その直後にやってきた鳥取行き1両編成のディーゼル列車を乗り降りする人はゼロ。いつしか母子の姿も消え、やかましいほどのセミの声だけが、唯一聞こえてくる音だった。

かつては2つのホームに跨線橋も

 すぐ西側のトンネルを抜けると鳥取県の風景に変わる県境に居組駅が開業したのは、明治44(1911)年11月。無人駅となったのは昭和58(1983)年だった。かつては2つのプラットホームで3番線まであったが、今は1つだけ。跨線橋(こせんきょう)も消えてしまった。今では、廃止され、雑草に囲まれたホーム跡や錆(さ)びついた線路跡が残る。

▼【写真ずらり】これぞ秘境駅!(こちらをクリック)

 近くの浜坂駅(新温泉町)に勤務していた元国鉄職員によると、駅舎は修理の手をたびたび入れながら、ほぼ開設当時の姿を保ったままだというから年季が入っている。

 管轄するJR西日本福知山支社(京都府福知山市)にも詳しい資料はないくらいで、わずかなデータによると、1日の乗客は平成27年度でわずか8人、28年度で11人。駅の軒下には数台の自転車が置かれていたので、利用客がいないわけではなさそうだ。だが、地元集落の人たちに聞いても、「駅を使ったことはない」とつれない答えしか返ってこなかった。

 それでも、ひと昔前は違っていた。

 元年度は1日104人を数えていたといい、先の鎌倉在住の女性も中学生、高校生時代、隣町の学校へ通うために毎日、駅まで山道を歩いた。ホームが豊岡(兵庫県)、鳥取方面へ向かう通勤・通学客でにぎわっていたのを覚えているという。

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