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【軍事ワールド】北の核、広島型の10倍 米中それぞれのジレンマ

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【軍事ワールド】
北の核、広島型の10倍 米中それぞれのジレンマ

核の兵器化事業を指導する金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=ロイター) 核の兵器化事業を指導する金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=ロイター)

 テロ発生後、アーミテージ米国務副長官(当時)はムシャラフ氏に対しこう述べたという。「米国の対テロ戦争に協力しなければ、パキスタンを米軍の空爆で石器時代(ストーン・エイジ)に戻してやる」。当時も今も、パキスタンは核保有国だ。

 冒険主義

 一方の中国は冷戦時以降、北朝鮮との関係を「血盟関係」、または「唇亡歯寒」と表現してきた。後者は、北朝鮮という唇が無ければ、歯が寒い-つまり、米国との軍事的緩衝地帯として北朝鮮は重要だとの認識だ。しかし現在の中国人民ネットユーザーは「中国にはろくな同盟国がない」と嘆く。そもそも昔から、中国にとって北朝鮮は厄介者でしかなかったという側面は見逃せない。

 朝鮮戦争(1950-53)では中国の「やめておけ」という忠告にもかかわらず韓国に攻め込み、米軍の本格的反攻を受けて中朝国境まで撤退。中国義勇軍が参戦せざるを得なくなる状況に陥った。

 国境まで逃走した北朝鮮トップの金日成(キム・イルソン)首相(当時)は、この援軍が自分の指揮下に入ると考えていたが、義勇軍の彭徳懐(ほう・とくかい)司令官は金首相に「これは私とマッカーサーの戦争だ。貴下の口出しする余地はない」と言い放っている。北朝鮮の南進を「冒険主義以外の何ものでもない。軍の統制も子供並みだった」(デイビィッド・ハルバースタム著「朝鮮戦争」より)とした彭氏の分析は、今に通じるものがある。

 歴史上、中国に勃興した幾多の国家は皆、朝鮮半島にあった国家を属国とするだけで、版図に組み入れなかった。どれほど「直接統治したくなかった」かは歴史が証明している。

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