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【軍事ワールド】北の核、広島型の10倍 米中それぞれのジレンマ

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【軍事ワールド】
北の核、広島型の10倍 米中それぞれのジレンマ

核の兵器化事業を指導する金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=ロイター) 核の兵器化事業を指導する金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=ロイター)

 結局はドゴールの政治的姿勢と強引さ、そして仏第2機甲師団の突出など様々な要因で連合軍はパリに進攻、首都は解放されたが、この米英の「放置」の発想はその後も消えることはなかった。国民性、メンタリティの違いなどもあり、占領し統治することは時に負担となる。

 放置の正否

 米軍は戦後、ベトナムやアフガニスタンで本格介入に躊躇し、介入後は失敗を重ねた。湾岸戦争(1991)ではクウェートを解放しただけでイラク本国とフセイン政権は“放置”した。その結果イラク戦争(2003)に至る。さらに2011年12月、当時のオバマ米大統領が米軍の完全撤収によってイラク戦争の終結を正式に宣言した。この撤収=放置の結果、過激組織イスラム国(IS)の台頭を許す羽目になった。

 現在、米軍トップの地位にあるマティス国防長官は、こうした「放置」を100%失敗だと見ている。オバマ政権下で米中央軍司令官に指名されながら、後にオバマ氏と袂を分かった原因のひとつもそこにあった。マティス氏とともにイラク戦争に従軍したジョン・ケリー首席補佐官も認識は共通とされている。

 北朝鮮を攻撃し、政権を倒し、その後は-。後は野となれ山となれ、といったプランでは、イラク同様に「より悪化した事態」を生起させかねない。しかし米国による完全な統治を中露は許さないだろう。それは新たな火種の誕生だ。

 出来るなら関わりたくないというのが本音であり、その本音にメッキをかけたのがオバマ前大統領の「戦略的忍耐」だと見ることもできる。

 ただ、米本土が攻撃されれば話は別だ。パキスタンのムシャラフ大統領は2006年、米CBSテレビに出演し、歴史上唯一といえる米本土攻撃となった01年の米中枢同時テロを振り返って語った。

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