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山に捨てていたものが収入に…夢の「ジビエカー」初の本格導入 有害鳥獣肉を有効活用 高知

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山に捨てていたものが収入に…夢の「ジビエカー」初の本格導入 有害鳥獣肉を有効活用 高知

高知県檮原町が全国で初めて導入した、移動式の野生鳥獣肉解体処理車「ジビエカー」 高知県檮原町が全国で初めて導入した、移動式の野生鳥獣肉解体処理車「ジビエカー」

 捕獲したイノシシやシカなどの有害鳥獣を有効に活用しようと、高知県檮原町が、移動式のジビエ(野生鳥獣肉)解体処理車「ジビエカー」を全国で初めて導入。処理場まで遠く、これまで廃棄せざるを得なかった捕獲獣をその場で解体、冷蔵運搬することが可能。業界内で「夢のような車」との声が上がっている。

 檮原町では昨年度、ハンターらが農作物に被害を与えるイノシシやシカを約1500頭捕獲。その数は平成20年度の約10倍に膨れ上がっており、自家消費されるもの以外の大半が山中に捨てられているという。

 ジビエカーは箱型の荷台を備えた2トントラック(全長約6・5メートル)で、1台2175万円。日本ジビエ振興協会(長野県)と長野トヨタ自動車が共同開発し、鳥取県や宮崎県などで実証実験が行われてきた。本格導入は檮原町が初めてだ。

 最大でイノシシやシカ5頭分の枝肉を冷蔵・冷凍保管できる冷蔵室や、皮や内臓を取り除いて殺菌できる解体室を完備。捕獲現場に出向いてすぐに1次処理できるため鮮度が保たれ、臭みの少ない良質な肉が得られる。来年3月には町内にジビエ専用の食肉処理施設も完成予定。ジビエカーと連動すれば年間400~500頭を食肉用に加工、出荷できる見込みだ。同町の矢野富夫町長は「山に捨てていたものが収入に変わり、雇用も生まれる。地域は活気づくだろう」と期待する。

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