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【衝撃事件の核心】「傷が負い目にならないか」まさかの露店爆発で修羅場と化した現場 被害者が吐露した福知山花火大会事故の苦悩

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【衝撃事件の核心】
「傷が負い目にならないか」まさかの露店爆発で修羅場と化した現場 被害者が吐露した福知山花火大会事故の苦悩

福知山花火大会事故の被害者家族会会長を務める盛本英靖さん。妻と長男、次男の家族3人が事故に巻き込まれた。「被害者が声を上げないと伝わらない」と語った=京都市 福知山花火大会事故の被害者家族会会長を務める盛本英靖さん。妻と長男、次男の家族3人が事故に巻き込まれた。「被害者が声を上げないと伝わらない」と語った=京都市

子供に残るやけど痕

 「子供たちが傷と向き合ったとき、前向きに進んでいけるのか」

 福知山市の会社員、三木啓彰(よしあき)さん(52)と妻(46)は、事故でやけどを負い、その傷痕が今も残る子供たちの将来を気遣う。妻は今回、「事件を風化させたくない」と初めて取材に応じてくれた。

 当日は、妻と長男(15)、双子の姉妹(12)の家族4人が現場河川敷にいた。並んで打ち上げを待っていたところ、後方から「プシュー」と音がし、振り向いた際に霧状のガソリンを浴びた。そして直後に爆発。妻はとっさに次女をかばったが、長男と長女は爆風にさらされた。「何が起きたのか分からなかった」。とにかく必死で現場から逃げ出した。

 4人で最も被害が大きかった長女は全身をやけどしており、すぐに手術室へ。生命の危機を脱するまでに4日間を要した。「その間は生きた心地がしなかった」(啓彰さん)。一方、長男も両手足や顔に大やけどを負う重傷で、家族で最も長い約半年間の入院を余儀なくされた。

 長男の退院後、家族5人の生活に。少しずつ日常を取り戻していく中、事故から4年が経過した。しかし、子供たちには体と心の両方に大きな傷跡が残っていた。

 やけどのひどい部位には傷跡を隠すサポーターをつけ、周囲を気にするそぶりを見せる。「これからもずっと、そこは隠していくのかな…」。妻は顔を伏せ、「代わってあげられるんだったら代わってあげたいと、常に思う」。

被害者救済、近づく「区切り」

 長男と長女の補償について、実行委員会側との交渉が続いている。だが、妻が気にかけるのは、いつも子供の将来だ。

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