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【高見国生の認知症だより(12)】自分の人生に“余生”なし

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【高見国生の認知症だより(12)】
自分の人生に“余生”なし

京都府立医科大神経内科の講座で認知症の男性(75)が描いた「ラッキーナンバーデザイン」。好きな数字の形をきっかけに、色鮮やかにデザインした(「京都<臨床美術>をすすめる会」提供) 京都府立医科大神経内科の講座で認知症の男性(75)が描いた「ラッキーナンバーデザイン」。好きな数字の形をきっかけに、色鮮やかにデザインした(「京都<臨床美術>をすすめる会」提供)

 8月29日は74歳の誕生日でした。74歳の人ってどんなおじいさんだろうと思っていたのに、なってみるとぜんぜんおじいさんではありません。40代のころにわれながら感じた“男盛り”の気持ちのままです。

 私は今年の6月に長いあいだ務めてきた「家族の会」の代表理事を退任しました。これが他人のことだと、「あの人はこれから余生を送られるんだろうな」と思うのでしょうが、自分では余生などではなく、さてこれからはどんな人生を生きようかと思っています。

 しかし、そう思うのは私だけではなく、同年配のみなさんも同じように思っているのでしょうね。先日、105歳で亡くなった日野原重明さんほどではなくても、人間ってみんな、幾つになっても自分の人生はしっかり生きたいと思っているでしょう。余生というのは他人が言うことで、本人は自分の人生に「余分」や「余り」はありません。

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