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ブランド柔道着「九櫻」世界へ 大阪の中小企業が展開、高性能、ミズノ・アディダスと並び世界から一目

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ブランド柔道着「九櫻」世界へ 大阪の中小企業が展開、高性能、ミズノ・アディダスと並び世界から一目

九櫻の柔道着をみつめる三浦正彦社長=大阪府柏原市 九櫻の柔道着をみつめる三浦正彦社長=大阪府柏原市

 大阪の中小企業の柔道着が世界に広がっている。大阪府柏原市の武道用具メーカー「早川繊維工業」が展開するブランド「九櫻(くさくら)」。桜の頭文字「S」を袖などにあしらった柔道着は、3日までブダペストで行われた世界選手権や昨年のリオデジャネイロ五輪で多くの海外選手が着用した。同社は海外への販路拡大に力を入れており、2020年の東京五輪で、Sマークの柔道着の外国人選手が日本人選手と熱戦を繰り広げる姿が見られそうだ。(桑波田仰太)

楠木正成の家臣、「恩智左近」家紋に由来

 「ごわごわせず着心地がいいが、柔らかすぎて相手選手につかまれやすいこともない」

 同社の三浦正彦社長は、研究を重ねてきた生地に自信をみせる。同社では、一流選手用の柔道着は糸を織るところから裁断、縫製なども自社の工場で職人らが行っている。柔道着生産を自社で完結しているのは、国際柔道連盟の認定業者では同社だけという。

 創業は大正7年。ブランド名の九櫻は、約600年前の南北朝時代、楠木正成の家臣で大阪・河内地域に根城していた恩智左近(おんぢさこん)の家紋に由来しているという。

 そんな老舗メーカーも近年、時代の流れに苦しんだ。多くの売り上げを見込める学校での販売は少子化の影響で年々減少。五輪などの大きな大会で日本選手団に着用してもらうには、大手メーカーとの競争に勝つために莫大な費用がかかり、「うちのような中小企業には難しいのが現実」(三浦社長)という。

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