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【西論】主体的な学びとは NIE用いた教育手法開発を

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【西論】
主体的な学びとは NIE用いた教育手法開発を

座談会で児童生徒代表と話す天野浩さん(左)と吉田沙保里さん=3日午後、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場(永田直也撮影) 座談会で児童生徒代表と話す天野浩さん(左)と吉田沙保里さん=3日午後、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場(永田直也撮影)

 文部科学省による次期学習指導要領が平成32年度から順次実施される。新たな指導要領では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められている。抽象的な表現だが、これまでのように知識量が問われる暗記型の勉強から、対話や議論などによって主体的に学ぶ、思考型にシフトチェンジしなくてはならないということのようだ。

 ◆大学入試が変わる

 私たちの周辺では近年、パソコンやスマートフォンなどの電子機器がすでに身近な存在となった。知りたい情報は瞬時に、また簡単に手に入る。これからもAI(人工知能)の発展などによって、さらに“便利”な世の中になっていくだろう。だからこそ、単に知識量が多いことよりも、自分で課題を見つけ、蓄えた知識を使いこなすことが重要だということなのだ。

 ただ、この方針転換に、教育現場では戸惑いも見受けられる。例えば「理念は分かるが、実際にどう教えたらよいのか」「評価の方法が分からない」といった反応がある。先生たち自身が、従来型の教育のレールに乗って育ってきた人材でもあり、暗記力を育てるノウハウはあっても、どうやって子供たちの思考力を伸ばしたらよいのかとイメージしにくいのかもしれない。

 さらに、もう一つ、教育システム上の大きな動きも控えている。大学入試センター試験の終了を受けて32年度から実施される新テストの登場だ。こちらも暗記型から思考力などを問う内容に変更される。例えば、統計資料や新聞記事を読み解いて仮説を立てるといった問題なども想定されるという。大学入試が変わることで、高校以下の授業や試験にも大きな影響が出て、教育界はまさしく変動期にあるのだ。

 そうしたなか、8月3、4日の2日間の日程で、名古屋市内で開かれたNIE全国大会では、興味深い話を聞くことができた。NIE(エヌ・アイ・イー)とは、Newspaper in Educationの略で、学校などで新聞を教材として活用する取り組みのことだ。大会には教育関係者をはじめとする約2300人が参加し、新聞を使った授業の実践報告などが行われていた。

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