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瀬戸内海が氷河期だった旧石器時代の遺構、遺物見つかる 中四国で発掘例のない剥片、尖頭器も 27日に愛媛・伊予市で報告会

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瀬戸内海が氷河期だった旧石器時代の遺構、遺物見つかる 中四国で発掘例のない剥片、尖頭器も 27日に愛媛・伊予市で報告会

調理用の火熱で赤く変色した「礫群」 調理用の火熱で赤く変色した「礫群」

 愛媛県埋蔵文化財センター(松山市衣山町)と伊予市教委は23日、瀬戸内海が陸地だった氷河期の旧石器人が生活した遺構や遺物など約5千点が見つかったと発表した。27日午後2時から、発掘成果の一般向け報告会を同市三谷のウェルピア伊予で開く。申し込みは不要。

 調査は、松山自動車道の中山スマートインターチェンジ建設に伴い、昨年12月~今年6月、伊予市双海町上灘の「高見I、II遺跡」「東峰遺跡」で行った。この結果、標高320メートルの丘陵地帯にある遺跡からは、後期旧石器時代(約2~3万年前)の生活跡「礫群(れきぐん)」が四国で初めて出土。火熱で赤く変色した岩石で、調理用に使われたとされる。

 また、中・四国では発掘例のない「剥片(はくへん)尖頭器」(石やり)が見つかった。朝鮮半島や九州で多く確認されていることから、九州近辺にいた集団との関係がうかがえるという。ほかに縄文期の落とし穴や土器、石器なども確認した。旧石器時代の調査は県内で20数年ぶりという。

 同センターの沖野実調査員は「旧石器時代のまとまった資料が出土した。当時のヒトを考えるきっかけになれば」と話した。

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