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発達障害患う香川高専学生が車いす用の後方確認装置を開発 起業し「デメリットをメリットに置き換える製品を」

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発達障害患う香川高専学生が車いす用の後方確認装置を開発 起業し「デメリットをメリットに置き換える製品を」

楠田さんが開発した「Shippo」。車いすの後方に取り付け、モニターで路面状況が確認できる 楠田さんが開発した「Shippo」。車いすの後方に取り付け、モニターで路面状況が確認できる

 香川高専機械電子工学科の学生で今年5月に起業した高松市の楠田亘さん(17)が、車いす用後方確認装置「Shippo(シッポ)」を開発した。専用カメラを車いすに取り付けることで、乗る人がモニターで後方の路面状況を確認でき、ブレーキランプ機能もある。自らも発達障害を持つ楠田さんは「これからも障害を持つ人のデメリットを技術の力でメリットに置き換えるような製品を作っていきたい」と話している。

 小さいころから工作が好きで、小学3年からは手作りロボット同士でサッカーを競わせる「ロボカップジュニア」に参加。小5のときには全国大会で6位に入賞したこともある。

 発達障害が判明したのはちょうどそのころ。注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。当時は生活面で不自由を感じたことはなかったが、「他の人と違う」ことに不安と引け目を感じ、一時不登校になった。

 それでも、目標としていたエンジニアの世界に同じ症状を持つ人がいることを知り、希望が芽生えた。また、中学2年のときには社会科研究発表でCGアニメーションを駆使したプレゼンテーションが高評価を得て、全国大会に出場でき、大きな自信につながった。「一つのことに熱中するADHDだからこそ、役に立てることがある」。自分の存在意義が見つかった気がした。

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