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【大統領からみる韓国(10)】緊迫よそに映画館で泣いた文氏…過去に執着、未来は失われないか

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【大統領からみる韓国(10)】
緊迫よそに映画館で泣いた文氏…過去に執着、未来は失われないか

1980年に発生の光州事件をめぐる韓国政府の式典で、遺族のメッセージに涙ぐんだ文在寅大統領。8月には、同事件を題材にした映画を見ながら再び泣いた=5月18日、韓国・光州(共同) 1980年に発生の光州事件をめぐる韓国政府の式典で、遺族のメッセージに涙ぐんだ文在寅大統領。8月には、同事件を題材にした映画を見ながら再び泣いた=5月18日、韓国・光州(共同)

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 韓国人のドラマ好きはテレビ番組の編成をみればわかる。地上波各局のゴールデンタイムにドラマは欠かせない。映画に至ってはさらに熱い。封切りされて2週間もたたないうちに1千万人の観客(韓国の人口は約5千万人)を動員する映画も続出する。

 北朝鮮が米領グアムに向けてミサイルを発射すると威嚇、米国が報復も辞さないと応酬するなど、一触即発の緊張が続いていた8月13日、韓国大統領、文在寅(ムン・ジェイン)の姿はソウル市内の映画館にあった。

 2週間足らずで900万の観客を動員したという映画「タクシー運転手」を見るためだ。

 映画は1980年5月18日、韓国南部の都市光州で軍が市民のデモ隊を武力で鎮圧した「光州事件」を題材にしている。

 事件を取材するためソウルから光州に単独で潜入しようとするドイツ人記者ピーターがタクシー運転手の協力を得て光州にたどり着き、酸鼻を極めた現場を歩く。映画では、事件当時、光州に外国人記者はピーターしかおらず、軍人らが取材を厳しく取り締まったかのように描写されたが、現場にいたAP通信、米紙ニューヨーク・タイムズの記者らの証言によれば事実ではない。

 感動のあまり映画を見ながら泣いたという文は、こう感想をもらした。「光州の民主化運動は常に光州のなかに閉じ込められていると感じてきたが、(この映画で)当時の真実が国民のなかに広がるという予感がする」

 発言には伏線があった。政権の座についた文が、一番熱心に取り組んでいるのが過去の清算、再調査だ。文政権は「歴史バロセウギ(正しく立て直す)」を至上の課題とする。

 文の当選が確実視された今年4月、陣営は「過去史清算のための7大課題」を発表した。その1番目が「真実和解のための過去史整理委員会(過去史委員会)」の復活だ。

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