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【世界を読む】中国に「ひざまずく」西洋、筆頭はノルウェー…劉暁波氏の死が炙り出した新しい世界の“対中規範”

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中国に「ひざまずく」西洋、筆頭はノルウェー…劉暁波氏の死が炙り出した新しい世界の“対中規範”

オスロにあるノーベル平和賞や受賞者を紹介する施設で、劉暁波氏の写真の前に花を置く女性ら。ノルウェー政府は劉氏の治療や死去をめぐる問題で目立たぬ姿勢に徹した=7月13日(ロイター) オスロにあるノーベル平和賞や受賞者を紹介する施設で、劉暁波氏の写真の前に花を置く女性ら。ノルウェー政府は劉氏の治療や死去をめぐる問題で目立たぬ姿勢に徹した=7月13日(ロイター)

「悪夢のような踏み絵」

 6月末、劉氏が肝臓がんで刑務所の外の病院で治療を受けているとのニュースが突如、世界を駆けめぐった。ソルベルグ氏にとってそれは極めてタイミング悪く現れた、悪夢のような踏み絵となった。対応次第では中国との関係が再び悪化する危険があり、踏みつければ人権国家としての面目は丸つぶれにもなる。

 ノルウェーのメディアなどによると、ソルベルグ氏は極力目立たぬようにして難局を乗り切ったようだ。

 米独が治療のための受け入れなどを表明してアピールする中、沈黙を保ち続けた。国内で「沈黙は中国政府に対する同意のサインだ」との批判も出たが、動かなかった。7月13日、劉氏が死去して初めて「非常に深い悲しみ」を表明して故人の功績をたたえる一方、中国政府への言及は注意深く排除していた。

 「ノルウェーの中国との関係正常化が試されることになった」。中国研究家のチチャン・ルル氏は英ノッティンガム大にある中国政策研究所への寄稿論文でこう指摘。「実験は成功し、ノルウェーはコストいらずの経済制裁で簡単に影響を及ぼせる国だとわかった。この成功は将来の、より広い地域に対して中国の政策を強要する舞台を用意することになった」という。

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 注意深く見れば、主要国の態度も中国への配慮をにじませたものであった。

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