産経WEST

【メガプレミアム】「四国新幹線」40年も塩漬け、ようやく動き始めた誘致構想

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【メガプレミアム】
「四国新幹線」40年も塩漬け、ようやく動き始めた誘致構想

 「四国は人が少ない」という指摘も当てはまらない。四国新幹線は整備延長302キロで沿線人口は約338万人。1キロ当たりでは1万1200人で、北陸新幹線(6570人)や北海道新幹線(6070人)よりも人口集積は高い。

 これらを知れば機運が高まるというものだが、残念ながらあまり市民への周知が進んでいないのが現状といえる。

40年塩付け状態の基本計画

 四国の新幹線整備構想の歴史は昭和48年までさかのぼる。当時、国は岡山から瀬戸大橋を経由して高知に至るルートと、大阪から徳島、高松、松山を経て大分を結ぶルートの2つの「基本計画」を決定。本来ならその後、地形や供給輸送能力、建設費用などの調査が行われ、その結果に基づき国が「整備計画」を決定することで建設が動き出す。

 しかし、基本計画決定直後のオイルショックやその後の経済情勢の変化に伴い国のインフラへの投資は鈍化。地元の要望も瀬戸大橋をはじめとする本四連絡橋や四国4県を8の字型に高速道路で結ぶ計画が優先され、新幹線の誘致活動は下火に。結果として約40年も塩漬け状態となった。

 転機となったのは平成22年に始まった高速道路無料化実験。それまで高速道路の延伸に比例して鉄道収入が減少していたJR四国の経営を直撃し、財政状況が急速に悪化。このままでは四国の鉄道網が維持できない可能性があるとして、四国4県や地元財界が中心となり、今後の鉄道のあり方を議論する有識者会議を設置。そのなかで「鉄道網維持のためには早期の四国新幹線の実現が必要」との提言が行われた。

実は九州も応援「四国に新幹線を!」、東九州と相互乗り入れ…

関連ニュース

「産経WEST」のランキング