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【痛み学入門講座】痛みは医療の原点…理解されない悩める患者を救う「ペインクリニック」我慢は美徳ではない

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【痛み学入門講座】
痛みは医療の原点…理解されない悩める患者を救う「ペインクリニック」我慢は美徳ではない

 痛みは病気の単なる症状なのだろうか。たしかに原因となる病気の治癒によって、消えてなくなる痛みもある。一方で、放っておくと深刻なことになる痛みも存在する。痛みを引き起こす神経の興奮が、新しい激烈な痛みを生み出してしまうのだ。またもともとあった痛みにさまざまな悪い要因が重なり合って、より強い痛みを作り出すことだってある。この点について近年、「痛みの記憶」に関する研究が進み、脳や脊髄(せきずい)の細胞に記憶された痛みが、「遺伝子修飾」を引き起こして、さらに痛みを難治化させることがわかってきた。

 私が従事するペインクリニックは、「迷える痛み患者さん」のための専門外来である。近畿大学では「疼痛(とうつう)制御センター」との呼称で、痛みの診療、研究、教育を行う。ペインクリニックを担当するのは麻酔科医だ。麻酔科は手術中・後の痛みを軽減するためにできた科目で、その成り立ちから痛みとの関わりが深かった。必然的に外来で痛み治療を手掛けるようになり、医学の専門分野として発展してきたのである。痛みの原因を探索し、原因に応じて局所注射療法(神経ブロック療法やトリガーポイント注射)やさまざまな薬物療法などを選択している。

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