産経WEST

【メガプレミアム】「ホーーーー、ホワホワ!」“オタ芸”のかけ声で曲が聞こえない…アイドルコンサートやり直し求め憤怒の法廷闘争

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【メガプレミアム】
「ホーーーー、ホワホワ!」“オタ芸”のかけ声で曲が聞こえない…アイドルコンサートやり直し求め憤怒の法廷闘争

アイドルのコンサート会場。自席の周囲で繰り広げられた「オタ芸」の渦の中で、「曲が聞こえない」とキレた男性。コンサートのやり直しや損害賠償を求めて主催者側を提訴したが… アイドルのコンサート会場。自席の周囲で繰り広げられた「オタ芸」の渦の中で、「曲が聞こえない」とキレた男性。コンサートのやり直しや損害賠償を求めて主催者側を提訴したが…

 岩田さんはこれを不服として控訴。大阪高裁では、オタ芸によるコンサート鑑賞妨害は、憲法13条が保障する幸福追求権の侵害に当たるという補充主張も行った。

 しかし高裁判決も1審の判断を支持。違憲主張については、従来の判例に沿って、憲法13条は私人相互には直接適用されないと一蹴した。岩田さんは控訴審判決も不服として上告している。

オタ芸を楽しむことも「込み」?

 「オタ芸そのものをめぐり、訴訟までいくケースは珍しいが、オタ芸を主催者側が容認していたのであれば仕方がないし、当然の判決だと思う」

 こう話すのは、アイドル事情に詳しい法政大社会学部の稲増龍夫教授だ。

 今やご当地アイドルグループは市町村の数よりも多い2~3千も存在するといわれ、ファンの裾野は広がっている。

 稲増教授によると、オタ芸のルーツは1970年代にさかのぼる。当時、アイドルのコンサートでは、独特の合いの手や振り付けをファンが自主的に考えていた。その後、2000年代に入り「モーニング娘。」(当時)が人気となった頃から「オタ芸」と呼ばれ始め、踊りも多様化していったという。

 稲増教授は「アイドルのコンサートはオタ芸を楽しむことも『込み』で開催される。純粋に音楽だけを楽しみたいという気持ちは否定しないが、その空気感や一体感を含めてどれだけ観客がわくのか、というのも人気のバロメーターとなっている」と説明。オタ芸について「危険性がゼロではないが、規制することはあり得ない。根本的にはアーティストとファンの信頼関係だ」とした。

続きを読む

関連ニュース

「産経WEST」のランキング