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シャープ戴社長、海外売上比率8割を新目標に 鴻海流スピード感&コスト意識が浸透

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シャープ戴社長、海外売上比率8割を新目標に 鴻海流スピード感&コスト意識が浸透

社長就任から1年を機に、記者団の質問に答えるシャープの戴正呉社長 =10日、堺市堺区のシャープ本社(南雲都撮影) 社長就任から1年を機に、記者団の質問に答えるシャープの戴正呉社長 =10日、堺市堺区のシャープ本社(南雲都撮影)

 シャープが親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業グループに傘下入りし12日で1年となる。鴻海出身の戴正呉(たい・せいご)社長による大幅なコスト削減と経営スピード向上が浸透し、平成29年4~6月期連結決算まで3四半期連続で最終黒字を確保するなど、業績は着実に回復してきた。ただ、再建の柱とする海外展開の取り組みが遅れるなど、課題も残る。戴社長は10日の記者会見で、売上高に占める海外比率を現在の7割から8割に引き上げる新たな目標を掲げた。(大島直之)

すぐ対応、信賞必罰

 10日、戴社長は社長室に設置されたテレビ会議システムを報道陣に公開。国内外40拠点を結び、担当役員や事業部トップとその場で意思決定するという。戴社長は「時間と経費の節約になるし、逃げられない。すぐに対応しなければならない」と胸を張った。

 コスト面では、成果に応じた報酬に見直す「信賞必罰」を徹底。「コスト改善意識は着実に浸透している」(戴社長)という。

 業績回復は株価に表れ、この1年間で最安値の87円から、一時は500円超まで上昇した。

 鴻海流のスピード感は製品開発の現場にも表れている。9月に発売する掃除機の開発では鴻海のノウハウを活用し、需要予測に合わせて生産時期を決めるなど従来にない柔軟な対応をとった。シャープ健康・環境システム事業本部の田村友樹部長は「1年半以上かかる開発期間を1年に短縮した。鴻海との協業なしでは考えられない」と話す。

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