産経WEST

【日本の議論】五輪見据え「乗り遅れるな」 都内に出店ラッシュの自治体アンテナショップ、採算厳しい中でメリットは?

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【日本の議論】
五輪見据え「乗り遅れるな」 都内に出店ラッシュの自治体アンテナショップ、採算厳しい中でメリットは?

長崎県の特産品が並ぶ県のアンテナショップ「日本橋 長崎館」=東京都中央区 長崎県の特産品が並ぶ県のアンテナショップ「日本橋 長崎館」=東京都中央区

 長崎県の担当者は「単純な採算ベースではなかなか厳しい。ほとんどのアンテナショップは採算がとれていないのではないか」と明かす。大阪府の場合は物産品を扱う民間企業のアンテナショップがすでにあり「あえて自治体が独自に出店する必要はない」(同府東京事務所)とするなど、自治体間でも温度差があるようだ。

 京都大大学院経済学研究科の岡田知弘教授(地域経済学)は「アンテナショップは地域経済を担っている生産者を東京の消費者とつなぐ役割があり、必ずしも採算性だけを見るものではない」とする一方で、「自治体として公益性を考え、ものを売って終わりにするのではなく、消費者の反応を生産者らにきちんとフィードバックし、運営を改善していく必要はある」と話す。

 商売とは縁遠いイメージのある自治体。出店ラッシュのあとには、厳しい現実を突きつけられる自治体も増えそうだ。

     

 自治体のアンテナショップ 自治体が特産品などを販売するために東京などに構える店舗。単なる物産販売所ではなく、観光や歴史文化など地域の情報を発信している。運営の形態は民間やNPOなどに委託したり、自治体単独で行ったりとさまざま。熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」は熊本地震の被災地を応援しようと多くの人が詰めかけ、話題になった。

このニュースの写真

  • 五輪見据え「乗り遅れるな」 都内に出店ラッシュの自治体アンテナショップ、採算厳しい中でメリットは?
  • 五輪見据え「乗り遅れるな」 都内に出店ラッシュの自治体アンテナショップ、採算厳しい中でメリットは?

「産経WEST」のランキング