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【ビジネスの裏側】「中国に技術とられたらえらいこと」日本電産の名物経営者・永守氏が大学経営に乗り出すワケ

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【ビジネスの裏側】
「中国に技術とられたらえらいこと」日本電産の名物経営者・永守氏が大学経営に乗り出すワケ

京都学園大などを運営する学校法人京都学園の理事長に就任する日本電産の永守重信会長兼社長。基本合意書調印後の記者会見で、100億円以上の個人資金を投入する意向を表明した=3月30日、京都市右京区の京都学園大京都太秦キャンパス 京都学園大などを運営する学校法人京都学園の理事長に就任する日本電産の永守重信会長兼社長。基本合意書調印後の記者会見で、100億円以上の個人資金を投入する意向を表明した=3月30日、京都市右京区の京都学園大京都太秦キャンパス

「京大を抜く」

 人材育成に力を入れるのは、日本電産の将来を見据えてのことでもる。

 電気自動車(EV)やロボット、ドローンなど機械で電装化が進む中、動力源となるモーターは「鉄や半導体のように産業のコメになる」と永守氏。しかし、今後の世の中の需要を考えると、同社は「最大の問題は技術者不足。モーター技術者が足りない」というのだ。

 大卒の新入社員を大量採用しても「モーターが分かる技術者はほとんどいない」のが現状という。

 永守氏は工学系大学をつくり、モーターに詳しい技術者を育てる夢を膨らませていた。そうした中、京都学園側から「経営をお願いしたい」と打診があり、理事長就任を快諾。私財の投入も決めた。

 多忙にもかかわらず、「来年からは先生になる。理事長兼教授やな。3カ月に1回は講義する」と意気軒高だ。京都市内で6月に行われた日本電産の株主総会では、普段は日本電産に関係がない質問は「拒否」していたのに、大学関係となると上機嫌に。

 「京都学園大にお孫さんを入れるなら、今ですよ。しばらくしたら、簡単に入れませんで。これからこの大学は良くなりますから」とPRし、「周囲はひっくり返っているが、京大を抜く気持ちで(大学経営を)やりますよ」と高らかに宣言した。

〝生涯経営者〟強調

 そんな〝ライバル〟の京大に、日本電産は4月、2億円超を投じてモーター技術を研究する寄付講座を設けた。

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