産経WEST

【ビジネスの裏側】「中国に技術とられたらえらいこと」日本電産の名物経営者・永守氏が大学経営に乗り出すワケ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【ビジネスの裏側】
「中国に技術とられたらえらいこと」日本電産の名物経営者・永守氏が大学経営に乗り出すワケ

京都学園大などを運営する学校法人京都学園の理事長に就任する日本電産の永守重信会長兼社長。基本合意書調印後の記者会見で、100億円以上の個人資金を投入する意向を表明した=3月30日、京都市右京区の京都学園大京都太秦キャンパス 京都学園大などを運営する学校法人京都学園の理事長に就任する日本電産の永守重信会長兼社長。基本合意書調印後の記者会見で、100億円以上の個人資金を投入する意向を表明した=3月30日、京都市右京区の京都学園大京都太秦キャンパス

 〝第二の人生〟は人材教育に力を入れるべきだという思いを強くしていたといい、今回、学校法人京都学園の改革に莫大(ばくだい)な資産を寄付するのは「教育に使うのがいいよ。将来、人材が出てくるもん」との理由からだった。

卒業生は「英語を話せて当然」に

 永守氏が理事長に就任する京都学園は、京都府亀岡市、京都市内に京都学園大の2つのキャンパスを構え、平成31年に開設50周年の節目を迎える。

 ただ、大手予備校の偏差値ランキングによると、偏差値は平均の50を下回る数字が目立つ。少子高齢化などを背景に全国私大の約4割が定員割れをしているとも指摘される中、京都学園大も「過去は定員割れがあった」(田辺親男・京都学園理事長)という。

 日本電産は昭和48年に永守氏の自宅納屋を改造し、従業員4人で創業した。世界各国のモーター関連企業の買収・合併(M&A)を進め、今や「世界最大・最強のモーター企業になった」と自負する。M&Aでは業績の悪い企業を再生した経験もあり、「これ以上の人事はない」(田辺氏)と大学側の期待感は強い。

 期待を一身に背負う永守氏。毎年発表される世界の大学ランキングで100位以内の日本の大学は東京大と京都大の2校のみという現状を念頭に、「日本の大学はぜんぜんあかん。われわれ企業など世の中がほしい人材を卒業させていないからや。英語もできない」と手厳しい。

 今後の大学経営は企業経営と同じとし、「やっぱり世の中のニーズがある人材を育てるのが一番」と指摘。今後の京都学園大の卒業生は「英語を話せるのは当然」で、具体的なところでは、経済系学部では起業を目指す学生を育て、3年後の開設を目指す工学部(仮称)ではモーターやロボット、人工知能(AI)に詳しい人材を育てる方針だ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「中国に技術とられたらえらいこと」日本電産の名物経営者・永守氏が大学経営に乗り出すワケ

関連トピックス

「産経WEST」のランキング