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映画「おクジラさま」公開決定 和歌山・太地町の「現実」伝える

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映画「おクジラさま」公開決定 和歌山・太地町の「現実」伝える

 太地町を舞台に「現実」を伝える映画が今秋、国内で上映される。捕鯨文化を守りたい日本人と、相いれない外国人。それは、最近よく耳にする「ダイバーシティ(多様性)」の危機ともいえる。9月から全国で順次公開される『おクジラさま ふたつの正義の物語』(佐々木芽生(めぐみ)監督)に、その解決に向けてのヒントが隠れているかもしれない。

 『おクジラさま』は、6年の制作期間をかけて、太地町で半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画『A WHALE OF A TALE』(2016年公開)の邦題。

 佐々木監督は平成22年秋、追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、世界的論争に巻き込まれていた小さな漁師町を初めて訪問した。そこでは、江戸時代から「くじらの町」として歴史を積み重ねてきた町民と、世界中から集まった活動家たちが真っ向から対立していた。

 その対立は「捕鯨を守りたい日本人と、それを許さない外国人」という単純な図式ではなく、カメラは賛否に縛られない多種多様な意見を淡々と捉えていく。

 三軒一高町長は「水も少なく、野菜も米もできない町が、戦後の食糧難の時にクジラで助けてもらった。その感謝の念を持っている世代が多いんです」とクジラとの関わりを語る。

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