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5万匹の実験用メダカ…最先端の生命科学支える 愛知の基礎生物学研究所

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5万匹の実験用メダカ…最先端の生命科学支える 愛知の基礎生物学研究所

遺伝子組み換えでサンゴの赤い色素を持つようになったメダカ(成瀬清特任教授提供) 遺伝子組み換えでサンゴの赤い色素を持つようになったメダカ(成瀬清特任教授提供)

 窓のない部屋に電灯の明かりが静かにともる。棚にぎっしりと並んだ水槽で暮らすのは、5万匹を超える実験用のメダカたち。遺伝学を中心とした国内外の研究者の求めに応じて旅立っていく。

 愛知県岡崎市の基礎生物学研究所。昨年のノーベル医学生理学賞に輝いた大隅良典さんも長く教授を務めた有力な研究機関だ。飼育責任者の成瀬清特任教授は「メダカと一口で言っても、いろいろな種類がいるんです」と、いとおしそうに語る。

 2000年代半ば、国は実験用メダカの供給拠点を基礎生物研に置くことを決定。東京大で講師をしていたメダカ研究者の成瀬さんがリーダーとして平成19年4月に着任した。

 水槽にはおなじみの薄黄色だけではなく、緑や赤、透明で内臓が丸見えのメダカまで、色とりどりの個体が泳ぐ。このほか、突然変異で背骨が曲がったものや、腎臓機能が弱ったものなど、さまざまなタイプを取りそろえ、成瀬さんは「依頼があれば五百数十種類を提供できる」と胸を張る。

 小さくて飼育しやすいメダカは、国内では100年ほど前から研究が盛ん。多くの実験を通じて、人の病気の原因究明にも役立つと期待されている。

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