産経WEST

【九州北部豪雨】被災した「小石原焼」窯元に自治体支援、共同窯新設へ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【九州北部豪雨】
被災した「小石原焼」窯元に自治体支援、共同窯新設へ

 九州北部の豪雨で、福岡県東峰村の伝統工芸品「小石原焼」の窯元が被災したことを受け、県と村は、共同で利用できる窯を新設することを決めた。設備復旧への見通しが立たない陶工が早く生産を再開できるよう支援するとともに、将来の非常時にも備える狙い。

 共同窯は、小石原焼伝統産業会館の敷地につくる。建設期間は3カ月程度を見込む。着工時期は未定だが、詳細な計画が固まり次第、早ければ8月中にも取りかかる。県と村が費用約900万円を折半する。

 約350年の歴史がある小石原焼は、ろくろを回しながら粘土に工具の刃先などを当て、独特の模様を付ける。県によると、村内の窯元47軒のうち22軒が被災。中でも鼓地区を中心とした6軒は、土砂で窯が倒壊するなどの大きな被害が出た。

 同地区の梶原正且さん(70)は、所有する二つの窯が土砂にまみれ、窯にガスを供給する機器も壊れた。復旧費用の負担が重く、頭を抱える。「注文を受けても作ることができない。早く共同窯を使えるようになればありがたい」と期待する。

 小石原焼陶器協同組合の柳瀬真一さん(62)は「焼き物は村の基幹産業。被災で廃業させたくはない」と語る。

関連トピックス

「産経WEST」のランキング