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【愛国無罪 籠池夫妻逮捕(中)】「判子だけついて」あらかじめ申請書に「2億円」 小学校建設寄付金の大半は「幻」…書面の真偽「何ら問題ない」

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【愛国無罪 籠池夫妻逮捕(中)】
「判子だけついて」あらかじめ申請書に「2億円」 小学校建設寄付金の大半は「幻」…書面の真偽「何ら問題ない」

森友学園の小学校建設をめぐる経緯。建築費を過少申告し、寄付金や不動産価値は高く仮装する―。籠池泰典容疑者は虚偽だらけの書面で小学校の設置認可を得ようとしていた疑いが強い 森友学園の小学校建設をめぐる経緯。建築費を過少申告し、寄付金や不動産価値は高く仮装する―。籠池泰典容疑者は虚偽だらけの書面で小学校の設置認可を得ようとしていた疑いが強い

 資産規模は11億円程度。経営の柱である幼稚園にしても、収入の半分以上は自治体からの補助金だった。そんな法人が、ゼロから小学校を造ろうとしていた。

 森友学園の理事長だった籠池泰典(かごいけ・やすのり)(64)が「天命」と位置づけた小学校の開設。大阪府の認可を得ようにも、財務面はどうにもならない状況だった。

寄付に難色示すも…押し切られる

 「判子(はんこ)だけ、ついといてくれたらいいねん」

 籠池が目を付けたのは寄付金だった。平成26年の秋頃、かねて面識のあった大阪市内の建材業者に、そう言って寄付申請書を差し出した。

 金2億円-。社長によると、すでに金額が記入されていた。「どれだけ頑張っても、100万か200万円が限度。2億円も寄付したら会社がつぶれる」。社長がそう明かすように、寄付は仮装。実体は「判をつく」だけだ。

 社長は小学校建設の際の下請け参入を狙っていた。一方で寄付者名簿に出れば、発注者(籠池)への受注工作を疑われかねない。社長は難色を示したが、結局は押し切られた。そして「2億円の寄付者」となった。

 学園は26年10月、府に小学校の設置認可を申請。校舎建築にかかる費用は「4億円」で、「借り入れは行わない」と財務の健全性を強調する内容だった。半分の2億円は自己資金で、もう半分の2億円は「寄付金収入」でまかなう、とされた。

 府の私学審議会(私学審)は翌年1月、「認可適当」の答申を出した。

書面虚偽だらけ

 今にしてみれば、学園からの一連の申請書面は大半が虚偽の内容だった。

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