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【衝撃事件の核心】製薬への信頼揺るがした「無届け中国製成分」混入問題…大手メーカーも被害、広がる波紋

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【衝撃事件の核心】
製薬への信頼揺るがした「無届け中国製成分」混入問題…大手メーカーも被害、広がる波紋

報道陣の前で謝罪する山本隆造社長=和歌山市 報道陣の前で謝罪する山本隆造社長=和歌山市

 県は2年に1回、定期的な立ち入り検査を実施していたが、同社は提出する製造記録を偽造するなどして切り抜けており、内部からの情報提供を受け、今年5月に県と厚生労働省が合同で実施した抜き打ち検査でようやく実態が判明した。

 度重なる不正に同県の仁坂吉伸知事も怒りを隠さず、「嘘をついていただけでなく、(不正を)隠そうとした」と同社の対応を厳しく批判した。

広範囲に影響

 医療用AAだけで国内シェアの5割を占めるとされる同社の不正の余波は広範囲に及んだ。中でも影響が大きかったのは、AAの取引を行っていた各製薬会社だ。

 風邪薬のパブロンシリーズの一部に山本化学工業のAAを使用していた大正製薬には、「安全性は大丈夫か」「山本化学工業の薬は入っていないのか」といった問い合わせが相次いだ。事態の発覚後、山本化学工業のAAは使用中止にしたが、コーポレートコミュニケーション部の担当者は「驚きを禁じ得ない。今後の山本化学工業の対応を注視していく」と話す。

 同じく風邪薬のルルの一部に山本化学工業製を使っていた第一三共ヘルスケアも、他社製への移行を行った。経営企画部の担当者は、これまで販売した山本化学工業製を使用した市販薬について「品質に問題はなく、これまで通り使用できる」と説明するが、同社には一時、150件もの問い合わせがあったという。

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